- 概要
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異分野の技術職員5名がチームを組み、医学研究科教員から依頼された核医学検査(患者に放射性化合物を投与し体内動態を撮像する検査)で使用するファントム(放射性溶液を注入できる人体等を模擬したアクリル容器)を製作しました。
- 詳細
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技術支援の背景
異分野の技術職員5名がチームを組み、医学研究科教員から依頼された核医学検査(患者に放射性化合物を投与し体内動態を撮像する検査)で使用するファントム(放射性溶液を注入できる人体等を模擬したアクリル容器)を製作しました。
依頼者(核医学診断医)は、臨床で使用している核医学診断用撮像装置を用いて研究を進めていましたが、市販品の画一的なファントムでは必要データが取得できず苦慮しており、理想的な独自のファントムを製作したいと考えていたものの、放射性溶液を取り扱う容器であるため外注も難しく、また、できたとしても高額になることを懸念していたそうです。
提供技術
- CT(Computed Tomography)像からの3Dモデル化
- 3D-CADを用いた依頼者が理想とするファントムイメージの3Dデータ化
- 放射線取扱主任者の視点による放射性溶液の安全取扱いを考慮したファントム設計
- 光造形3Dプリンタを用いたファントム等の造形
- アクリル板の各種加工(切削加工、ネジ切り加工など)
- 光造形で製作したファントムとアクリル材との重合接着
技術支援により得られた成果
本支援にて独自のファントム(脳模擬、乳房模擬、その他)計6個を製作・納品ししましたが、いずれも依頼者が希望する仕様を満たしていたため、依頼者は研究を先に進めることができ、その研究結果は米国核医学会での発表、および論文データとして公開されています。
- 論文名
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