技術職員

山川 育生 Yamakawa Ikuo

大学院農学研究院 畜産科学分野/技術専門職員
技術支援本部 実験実習系ユニットリーダー

その他

仕事は自分の裁量で

学生たちと自分自身の安全管理を心がけています

私は農学部畜産学科の3年生が受講する必修の実習を担当しています。実習では、牛・豚・羊・鹿・ウサギの革および毛皮の作製の準備や指導、片づけ、実習室の整理などを行っています。毎年4月から8月に実習を行い、20数名の学生がこの授業を受講します。革や毛皮をつくるには、作業時間が短いものでも2〜3週間かかります。

実習の材料となる羊・豚は、他の実習で動物を解体した時に出た皮を使用します。牛やウサギはほぼ購入品、鹿はハンターから譲渡してもらいます。作製した革・毛皮を用いて3年生各自で革細工を行います。また、卒業論文などで羊の飼育などをテーマにしている学生がいる場合は、ムートンファーなどの作製を行います。

現場の技術職員が私一人しかいないので、自分の裁量で仕事ができるところが魅力です。学生たちと会話がはずんだり、実習を行う過程でコミュニケーションがスムーズに取れたりした時などに、やりがいを感じます。人手が必要な時は、学生が手伝ってくれるので助かります。私は前任者が退職後に入職したので、前任者のノートを見ながら先生と相談し、古い本も参考にして仕事を進めてきました。実習で使用している機械や装置は大変古く、中には昭和初期に製造され、現在は一般の革加工業者が使用していないものもあります。

体が資本の仕事なので、まずは健康に気を付けています。また日々の仕事の中で、大きな機械や薬品、溶剤などを使うので、学生たちと自分自身の安全管理を心がけています。